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2月といえば、まだまだ肌寒い頃。城下町小田原では、一足早く春を感じられるイベントが盛りだくさん。知る人ぞ知る穴場スポットや、お隣の箱根湯本のグルメ情報とともにご紹介します。
1、夜空に花を咲かせます! 小田原城の「冬桜イルミネーション」

小田原のシンボルといえば小田原城。初めて築かれたのは15世紀の中頃で、16世紀の始めごろに小田原北条氏の居城となってからは、日本最大級の城郭として発展しました。現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と総構の一部が国の史跡に指定。本丸を中心に「城址公園」として整備されています。
そんな由緒ある小田原城で、2017年12月から2018年3月4日(日)にかけて開催されているのが、体感型イルミネーションイベント「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」。8台のムービングライトによる多様な“光”と、12基のスピーカーを使用した立体音響(3Dサウンド)の“音楽”をシンクロさせた演出プログラムです。
城に投影されるのは、桜・梅・菊・紫陽花・花菖蒲の四季折々の花。カップルなどで手をつなぐと花々の“色”が変化して動きだすという仕掛けも。小田原城本丸広場と天守閣の展望デッキ、どちらでも楽しめます。
今冬始まったばかりの新しいイベント。歴史と最新技術が融合したユニークで壮大なエンターテイメントをぜひ体感して下さい。
ちなみにイベント期間中は小田原城天守閣の開館時間が19:00まで延長(通常は17:00)。16:30~18:30の間に天守閣に登った先着5,000名に、「一番くじ ワンピース 男達の生き様」のデザインを担当した墨絵師の御歌頭(おかず)氏による特製小田原城ポストカードを無料配布!
小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~開催日時 2017年12月9日(土)~ 2018年3月4日(日)
開催場所 小田原城天守閣と本丸広場
2、富士山と梅のコラボが楽しめる「小田原梅まつり」

小田原では600年以上も前に、梅の実を兵糧にするため城下に多くの梅の木が植えられました。江戸時代には小田原藩主により梅の栽培が奨励。小田原の梅干しは、弁当の防腐やのどの渇きを癒すための旅の必需品でした。
そんな小田原の梅の花の美しさを楽しんでもらうため、48年前に始まったのが「小田原の梅まつり」。メイン会場となるのは、「曽我梅林」。この曽我梅林の地は、日本三大仇討の一つ「曽我物語」の主人公、曽我十郎・五郎兄弟の育った場所として有名であり、数多くの史跡が点在しているだけでなく、関東の富士見百景にも選定されるなど、眺めの素晴らしいところです。
別所、原、中河原の3つの梅林からなり、富士山と箱根の山々を背景に約3万5千本の梅が一面に咲き誇ります。梅まつり期間中は、流鏑馬や郷土芸能の小田原ちょうちん踊り、寿獅子舞や書の舞などのイベントが行われ、大いに盛り上がります。
もう一つの梅の名所として知られる小田原城址公園では約250本の梅が楽しめるほか、3月4日(日)まで小田原城冬桜イルミネーションを開催中ですから、昼は梅まつり、夜はイルミネーションという楽しみ方はいかがでしょうか。
また昨年好評だったレンタサイクル「ぐるりん小田原」の臨時貸出所を、今年も梅まつりの期間中の土日祝限定で梅の里センターに設置。3つの梅林を快適に巡る移動手段としてオススメ!(普通自転車1回500円・電動自転車1回1,000円)
小田原の梅まつり開催日時 2017年2月3日(土)~ 2018年3月4日(日)
開催場所 曽我梅林/小田原城址公園
3、狙うなら朝市の開催日!「小田原漁港」

元は陸地であった場所を掘込み式で整備した全国でも珍しい漁港。周辺には新鮮な海鮮料理が食べられる飲食店やみやげ物店があり、箱根の宿泊客が足を伸ばして朝食を食べに来たり、帰りにお土産を買いに立ち寄ったりします。
訪れるなら「朝市」の開催日。通常、毎月第2・4土曜日に開催します。その日の早朝に漁獲したばかりの新鮮な魚はもちろん、小田原名産の干物、かまぼこ、さつま揚げ、地元の野菜や果物など地場産品がズラリです。
食事をするなら、漁港のセリ場の2階にある「魚市場食堂」がオススメ。市場関係者も足を運ぶ、小田原の人気グルメスポットです。名物の海鮮丼は1,400円(税込)と、地元ならではの格段の安さ!
小田原漁港所在地 神奈川県小田原市早川1-10-1
4、実はインスタ映えスポット!「報徳二宮神社」

小田原城に隣接する報徳二宮神社。小田原の偉人・二宮尊徳(金次郎)を祀る神社です。明治27年に創建されました。
有名な“薪を背負って歩きながら本を読む金次郎”少年像のほか、大人になった二宮尊徳翁像も立っているので、見比べてみるのも面白いですよ。オープンカフェや食事処もあるので、小田原城で歩き疲れたら利用するのもいいでしょう。
本殿と鳥居の間にある「きんじろうカフェ」では、本格イタリアンコーヒーをはじめ、江戸時代に金治郎が食べていた食事「呉汁」、報徳オリジナルグッズなどを販売。カプチーノの泡の表面には、“薪を背負って歩きながら本を読む金次郎”のラテ・アートが(写真)。インスタ映え間違いなし!
報徳二宮神社所在地 神奈川県小田原市城内8-10(小田原城址公園内)
5、箱根の玄関口「箱根湯本」で味わう和グルメ

小田原まで来たら、箱根湯本まで足を伸ばしてはいかがでしょう。小田急ロマンスカーの終着駅、箱根の玄関口として発展し、現在、おみやげ店34軒、飲食店57軒、宿泊施設49軒とにぎわっています。日帰り温泉施設も多いので、日帰りでも温泉旅行気分を味わえますよ。
箱根湯本グルメのオススメは、そばと和スイーツ。

そばは、「はつ花本店」が人気。自然農法で育成された良質な自然薯を、卵とそば粉と上質な小麦粉で、水を一切使用せずに打ち上げた極上のそばが味わえます。

和スイーツは、「茶のちもと」が若い女性に人気。ゆったりとした店内で、京都宇治の老舗「丸久小山園」のお茶と和菓子が楽しめます。
他にも、気になるグルメはたくさん! ぜひ自分の足と嗅覚でも、探してみて下さい。
箱根湯本へのアクセス (電車)新宿から小田急ロマンスカーで85分 (車)東京・用賀ICより東名高速道路・小田原厚木道路・西湖バイパス経由、箱根口ICより国道1号線を5分
初花本店
茶のちもと
小田原周辺の宿情報はこちら
箱根湯元周辺の宿情報はこちら
(まとめ)
少しずつ暖かくなる2、3月は、そぞろ歩きにもってこい。小田原・箱根湯本で、のんびりと過ごしてみてはいかがでしょう。
(2018年2月19日公開)