目次

1 「志国高知幕末維新博」第二幕がスタート!
2 龍馬の殿堂「坂本龍馬記念館」がグランドオープン!
3 定番だけど外せない、桂浜で「龍馬像」と対面!
4 歴史を巡る旅のはじまりはここから!「こうち旅広場」
5 「高知城歴史博物館」で維新に至るまでの歴史を学ぶ
6 のんべえはマスト!昼からお酒が飲める「ひろめ市場」
7 ●のんびりできる穴場「高知市立龍馬の生まれたまち記念館」
8 ● 龍馬ファンの聖地「坂本龍馬誕生地の碑」
9 「高知市立自由民権記念館」で維新後のニッポンを知る

「志国高知幕末維新博」第二幕がスタート!

今年は、明治維新から150年。幕末に雄藩と呼ばれ、維新を推し進めた薩長土肥（さっちょうどひ）の一つである高知県では、平成29年3月から「志国高知幕末維新博」を開催しています。

その第二幕が平成30年4月21日に開幕。平成31年1月31日まで高知県内全域で開催される大イベントです。会場である高知県内の歴史文化施設では、期間中こぞって幕末・明治維新に関する企画展示を開催。今回は、その中から、坂本龍馬の生誕地等ゆかりの地など、気軽に歴史に触れられる高知市内のスポットをご紹介します。

龍馬の殿堂「坂本龍馬記念館」がグランドオープン!

「志国高知幕末維新博」のメイン会場である坂本龍馬記念館が、約1年間の休館を経てグランドオープン。新館と本館があり、新館では「龍馬と“心通わす”」をテーマに、龍馬直筆の手紙や維新の志士に関する歴史的資料などを公開。本館では「龍馬と“遊ぶ”」をテーマに、映像を駆使したバーチャル型の展示や体験型の展示を行っています。

●「土佐に遺された龍馬の『志』－国家之御為日夜尽力罷在候－展」

新館オープン後の最初の展示として、記念館所蔵の手紙の他、県立歴史民俗資料館（歴民館）が所蔵する龍馬の手紙などをあわせて展示します。龍馬の手紙には、彼が家族や土佐の人に送ったものも多数あり、そこからは故郷を捨てたと思われながら、実は誰よりも故郷や家族を思う気持ちが強かったことが伺えて貴重です。2018年7月9日（月）まで。

龍馬書簡　中根雪江宛　慶応（1867）3年11月10日（個人蔵）
龍馬暗殺の5日前、新政府に三岡八郎を出仕させることを福井藩重臣の中根雪江に懇願する手紙。右から4行目に「新国家」の文字が見えます

名称	「坂本龍馬記念館」
所在地	高知市浦戸城山830番地
電話	088-841-0001
営業時間	9:00～17:00
料金	観覧料は企画展開催時大人（18才以上）700円　団体（20人以上）560円、その他の期間大人（18才以上）490円　団体（20人以上）390円 ※高校生以下無料
休み	なし
アクセス	【電車】JR高知駅よりとさでん交通バス桂浜行きまたはMY遊バス「龍馬記念館前」で下車徒歩約２分【自動車】高知自動車道高知ICより車で約25分
URL	https://ryoma-kinenkan.jp

定番だけど外せない、桂浜で「龍馬像」と対面!

坂本龍馬記念館と同じ桂浜公園内にある坂本龍馬像は、高知県の青年有志が募金を集め、昭和3（1928）年に建立しました。袴にブーツ姿、懐手で太平洋を眺める姿は、まさに龍馬のイメージですよね。

名称

龍馬像

所在地

高知市浦戸

アクセス

【電車】JR高知駅よりとさでん交通バス桂浜行きまたはMY遊バスに乗車。「桂浜」下車すぐ

【自動車】高知自動車道高知ICより車で約25分

歴史を巡る旅のはじまりはここから!「こうち旅広場」

JR 高知駅を降りてすぐ。「志国高知幕末維新博」の総合案内所です。大河ドラマの世界を体感できる「龍馬伝」幕末志士社中、高知での旅をサポートしてくれる高知観光情報発信館「とさてらす」、イベントステージで毎週土・日・祝日に開催される「土佐おもてなし海援隊」のステージショーなど、高知に着いたらまず立ち寄りたい旅の拠点です。広場にある三志士像前での記念撮影もお忘れなく!

幕末志士社中では、大河ドラマ「龍馬伝」の撮影で使われたものを再現した龍馬の生家セットが見られます。

館内の「とさ屋」では高知のこだわりのお土産を販売。

名称	こうち旅広場
所在地	高知市北本町2-10-17
電話	088-879-6400
営業時間	8:30～18:00
料金	無料
休み	なし
アクセス	【電車】JR高知駅南口すぐ
URL	https://www.attaka.or.jp/tabihiroba/

「高知城歴史博物館」で維新に至るまでの歴史を学ぶ

「志国高知幕末維新博」のメイン会場として、幕末維新期を深く知ることができる特別展示を順次開催。土佐藩主山内家伝来の67,000点に及ぶ貴重な資料を収蔵しており、期間ごとに入れ替えて展示。国宝や重要文化財など”本物”の迫力を体感できます。

歴史博物館のすぐそばには高知城があり、城内には明治維新の立役者の一人板垣退助の像が立っています。

●「特集展　志士の国・土佐～年譜書から見る土佐藩のしくみ～」

幕末期の藩政を主導した吉田東洋や土佐勤王党の武市半平太など、土佐藩から志士たちが輩出された背景には、幕末に行われた改革の中で、幅広い人材登用の道が開かれ、優れた人物が見いだされたことがあります。この展示では、幕末期に活躍した志士の年譜書などを通して、幕末に変化した土佐藩のしくみを紹介します。2018年７月30日まで。

名称	高知城歴史博物館
所在地	高知市追手筋2-7-5
電話	088-871-1600
営業時間	9:00～18:00（日曜は8:00～18:00）
料金	企画展開催中700円、その他の期間500円
休み	なし
アクセス	【電車】路面電車高知城前より徒歩約3分
URL	https://www.kochi-johaku.jp/

のんべえはマスト!昼からお酒が飲める「ひろめ市場」

高知城歴史博物館の並びにある屋内型フードコート。土佐藩家老の深尾弘人蕃顕（ひろめしげあき）屋敷跡付近にあり、屋敷が消えた維新後もその一帯は親しみを込めて「弘人屋敷（ひろめやしき）」と呼ばれていたことから、その名をとり「ひろめ市場」と名づけられたそうです。

ひろめ市場の中は「お城下広場」や「龍馬通り」など７ブロックからなっていて、鮮魚店や精肉店、雑貨・洋服屋、飲食店など、個性的なお店が集まっています。至る所にテーブルと椅子が並べられていて、それぞれ好きなものを、好きな店で買ってきて、飲食することができます。昼ごろにはあちこちで大宴会が始まり、見知らぬ同士仲良くカンパーイ！なんてことも。維新の頃に思いを馳せながら、陽気に盃を酌み交わしてみてはいかがですか。

名称	ひろめ市場
所在地	高知市帯屋町２丁目３－１
電話	088-822-5287
営業時間	8:00〜23:00（日曜は7:00〜）
休み	なし
アクセス	【電車】路面電車高知城前より徒歩約3分
URL	http://hirome.co.jp/

●のんびりできる穴場「高知市立龍馬の生まれたまち記念館」

坂本龍馬の誕生地である高知市上町の歴史や文化、坂本家の家族や龍馬ゆかりの人物などについて、イラスト・模型・映像・音声を交えながらわかりやすく紹介する施設です。繁華街から少し離れているので人混みもそれほどではなく、のんびりした気分で見学できます。特に坂本家の離れをイメージした空間でゆったりと当時に想いを馳せるのがオススメ。龍馬誕生の地や子供の頃に通った道場など龍馬ゆかりの地をガイドと巡る土佐っ歩（とさっぽ）プランもありますよ（要予約）。

龍馬が生まれてからの出来事をあたたかみのあるイラストで紹介

龍馬と姉の乙女がお出迎え!

●「バーチャル4面シアター『青年時代篇』上映」

志国高知幕末維新博の第二幕スタートに合わせて、昨年登場したバーチャル４面シアターの物語が「少年時代篇」から「青年時代篇」に切り替わりました。少年から青年に成長した坂本龍馬をお楽しみに！

名称	高知市立龍馬の生まれたまち記念館
所在地	高知市上町2丁目6-33
電話	088-820-1115
営業時間	8:00 〜 19:00
料金	300円(高校生以下は無料)
休み	なし
アクセス	【電車】路面電車上町一丁目より徒歩約2分
URL	http://ryoma-hometown.com/

● 龍馬ファンの聖地「坂本龍馬誕生地の碑」

「坂本龍馬の生まれたまち記念館」から歩いてすぐ、路面電車の走る大通り沿いの病院前に立っています。龍馬は、父・坂本八平直足、母・幸の次男として1835年（天保６年）11月15日、この地で誕生しました。それから33年後の1867年（慶応３年）11月15日に、龍馬は京都近江屋で凶刃に倒れます。つまり誕生日と命日が同じ日なんです。その11月15日には、毎年ここで龍馬誕生祭が行われています。

名称	坂本龍馬誕生地の碑
所在地	高知市上町１丁目上町病院前
アクセス	【電車】路面電車上町一丁目よりすぐ

「高知市立自由民権記念館」で維新後のニッポンを知る

明治維新後の日本に吹き荒れた自由民権運動の嵐。「自由は土佐の山間より」といわれるように、近代日本の歴史に土佐の自由民権運動は大きな役割を果たしました。高知市では高知市制100周年を記念し、自由民権運動の資料を中心に土佐の近代に関する資料を広く収集・保管・展示するこの記念館を建設。明治時代を語る上で欠かせない自由民権運動と土佐の近代史を学ぶことができます。

●「坂本直寛―龍馬の遺志を継ぐもの―展」

『汗血千里の駒』の作者坂崎紫瀾に、叔父龍馬の遺志を継ぎ、自由民権運動に奔走していると紹介された坂本直寛（南海男）の生涯を展示します。2018年9月24日(月)まで。

名称	「高知市立自由民権記念館」
所在地	高知県高知市桟橋通4丁目14-3
電話	088-831-3336
営業時間	9:30〜17:00
料金	320円(高校生以下は無料)
休み	月曜
アクセス	【電車】JR高知駅より路面電車またはバスで15分【車】高知自動車道高知ICより車で約15分
URL	https://www.i-minken.jp/index.html

高知市は歴史文化施設が非常に充実しており、かつ高知名物の路面電車で回れるエリアにコンパクトにまとまっているので、気軽に街歩きをしながら明治維新の雰囲気に触れることができます。街は南国土佐と呼ばれるだけあっておおらかな雰囲気。忙しい日常を忘れ、のんびりした気分で回ってみてください。

さらに詳しい情報は──

「志国高知幕末維新博」公式サイト

（2018年6月15日公開）

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