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【ご当地ライター】ベストシーズン外して混雑知らず!ゆっくり愉しむ夏富士

【ご当地ライター】ベストシーズン外して混雑知らず!ゆっくり愉しむ夏富士

誰もが知っている富士山と言えば、頭に雪をかぶった姿を思い浮かべると思いますが、それは晩秋から春先にかけての姿。夏は全く別の顔を見せてくれます。人気の富士山ビュースポットも、ベストシーズンを外すと混雑もなく、ゆっくり愛でることが出来ます!シャッターチャンスもじっくり待てますよ。是非お出かけのご参考になさって下さい。

夏の富士山はちょっと男前

富士山は男姿か女姿か様々な意見がありますが、山梨県からの富士山は女姿と言われています。実際に、メディアに出ている富士山の多くは「雪化粧」や「冠雪富士」など女性的な表現が多く使われていますが、夏の富士山はその表情が一変します。雪が解け、山肌が麓からも眺められるようになると、裾野に広がる深緑がまるで袴の様にも見えてきます。どーんと構えたその雄姿は「男前」の一言。そんな「男前」な富士山が眺められるスポットをご紹介します!ベストシーズンを外したからこそ出会える景色をお楽しみください。

青紅葉・葉桜の競演が美しい「新倉山浅間公園」

山梨県、富士吉田市にある「新倉山浅間公園」は関東富士見百景のひとつで、多くのガイドブックでも紹介されています。「富士山と桜に五重塔」の画を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。特に外国人観光客からは『富士山と京都の春がひとつのアングルに納まったよう』と人気で、桜の季節ともなると海外からのお客様で大変賑わっています。

このビュースポットが最も賑わうベストシーズンが、桜の季節と言っても過言ではありません。開花の進み具合にもよりますが、4月の初旬から中旬まで国内・海外問わず多くの方が訪れ記念撮影を楽しんでいます。桜の季節が終わりを迎えると客足が落ち着きますが、富士山ビューをゆっくりと楽しみたい方には逆にここが狙い目になります。

お薦めのビューポイント①「咲くや姫階段」からの青紅葉×富士山

 

新倉山浅間公園への入り口となる、新倉富士浅間神社の境内地から「咲くや姫階段」と名付けられた398段の石階段があります。石階段の両脇にはもみじがが自生しており、春から夏にかけて青紅葉で涼やかさを演出しています。足に自信のある方でも時折休憩しながら階段を登り、青紅葉と富士山の競演を是非お楽しみください。

お薦めのビューポイント②展望台からの葉桜×富士山

頑張って登り終えたご褒美に「富士山と葉桜に五重塔」のビューポイントが待っています。多くの観光客が訪れる春と違って、人気の撮影ポイントも混雑しておらず、お気に入りのアングルをじっくり探し、人影も気にせず撮影が楽しめます。尚、気温が上昇してくると富士山が雲に隠れがちなので、午前中の早い時間又は、陽が落ちる前の夕方がお薦めの時間帯です。

所在地:山梨県富士吉田市新倉3353-1
アクセス 電車:富士急行線・下吉田駅より徒歩20分
車:中央自動車道・河口湖ICより10分
駐車場:有り(87台)

紙幣の裏面に描かれた富士山「本栖湖」

富士山世界遺産の構成資産のひとつの「本栖湖」は、富士河口湖町と身延(みのぶ)町にまたがっています。富士五湖の中で最も深く透明度が高い本栖湖はマリンスポーツファンに人気ですが、観光地化されておらず未開拓の自然が多く残っています。旧五千円札や新千円の裏面に描かれた「富士山と湖、そして逆さ富士」はあまりにも有名ですね。

紙幣に描かれている逆さ富士は、富士山写真家・岡田紅陽氏による「湖畔の春」が裏面の図案モデルとなったと言われていますが、本栖湖畔の中之倉峠から撮影したものだそう。実際に同じ撮影ポイントを目指すとなると、傾斜のきつい場所もあり気軽に行くのは難しいですが、本栖湖畔の西岸にある湖畔駐車場(みのぶ観光案内所)から同様の景色を望むことができます。

雪化粧した富士山のベストシーズンには、その姿を写真に納めようとプロアマのカメラマンはもちろんのこと、海外からの観光客が多く訪れている為撮影ポイントの場所取りでも苦労しますが、富士山から雪化粧が消えている初夏から初秋にかけては混雑もなくゆっくりと楽しむことができます。駐車スペースも限られているので、車で訪れる方は今が狙い目かもしれません。

また、湖畔で眺める本栖湖よりも、上から見下ろす湖がコバルトブルーでその美しさにも驚きます。目の前に富士山が無ければ、南国の離島をも髣髴させます!それは言い過ぎではないかと思った方は是非ご自身の目で是非お試しください。

所在地:山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉
アクセス 電車:富士急行線・河口湖駅よりタクシー45分
車:中央自動車道・河口湖ICより40分

冨士さくら
地元・山梨県内の旅行に関わる仕事をしているママライター。富士山の北麓エリアを中心に、旅のおすすめスポットや最新情報を発信していきます。