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 目次
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 1
 圧倒される5万坪にも及ぶ6つの日本庭園
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 2
 春季特別展は「耳を澄ませば ささやく日本画」
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 3
 自慢の横山大観コレクションも見逃せない
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 </div>全国に日本庭園は数ありますし、歴史ある街には必ずと言ってよいほど名庭のひとつやふたつございますが、みなさんは「日本一の庭園」をご覧になったことはありますでしょうか?賛否ありますが、日本一との誉れ高いのが島根県安来市の足立美術館。なにせフランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン（改訂第5版）』では山陰エリア唯一の三つ星（わざわざ旅行する価値がある）の評価を得たほか、アメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』では、全国900カ所を対象にした「日本庭園ランキング」で2017年まで15年連続日本一に輝くなど、客観性の高い海外から高い評価を受けているのです。1970年に完成した足立美術館は、同郷の実業家・足立全康（あだち・ぜんこう）が71歳でつくりあげた近代日本画を中心とした島根県の登録博物館。とりわけ総数120点にもおよぶ横山大観のコレクションは質量ともに国内随一とされ、「大観美術館」との異名をもつほど有名です。ほかにも、竹内栖鳳・橋本関雪・川合玉堂・上村松園たち近代日本画の巨匠をはじめ、北大路魯山人の陶芸、林義雄・鈴木寿雄たちの童画、平櫛田中の木彫など数々の美術品も所蔵しています。<h2 id="toc-1">圧倒される5万坪にも及ぶ6つの日本庭園</h2><img class="alignnone size-full wp-image-17798" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image2-15.jpeg" alt="白砂青松庭" width="474" height="390" />これら所蔵品はもちろんのこと、入館するなり来場者を魅了するのが同館自慢の日本庭園です。創設者・足立全康の「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、創立以来日本庭園と日本画の調和を目指し、享年91歳まで心血を注いだ5万坪におよぶ6つの庭園は、前述の通り国内はもとより海外からの評価も高いもの。同館に入ってすぐの苔庭に目を奪われ、顔を見上げれば背後に広がるは枯山水庭。四季折々さまざまな表情を見せて来館者を楽しませてくれますが、なかでも春は青くさわやかな空に、萌える新緑、白砂のコントラストに、つつじが色を添える美しい白砂青松庭が白眉。また、通路の窓を額縁にして、日本庭園を絵画に見立てた「生の額絵」も見事です。<h2 id="toc-2">春季特別展は「耳を澄ませば ささやく日本画」</h2><img class="size-full wp-image-17799" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image3-13.jpeg" alt="鵜飼" width="456" height="348" /> 川合玉堂《鵜飼》1931年・足立美術館蔵あわせて現在は、春季特別展として「耳を澄ませば ささやく日本画」が5月31日まで開催中。こちらは、顔をみあわせて笑う人々の声、木々に集まった鳥たちの鳴き声、勢いよく流れ落ちる滝の音といった日本画の中にある「声」や「音」を想像しながら、作品を楽しむ同館で初めての企画。横山大観や竹内栖鳳などの名画33点が展示されます。その見どころは、作品と向き合い「音」を想像することで、日本画をより深く理解できる点。実際には聞こえない声や音を想像しながら、作品の世界に没入したり、画家の気持ちを感じたりすることができます。また、横山大観《虎溪三笑》など、観るだけで思わず笑顔になってしまうほほえましい作品も見どころ。難しい印象の日本画の概念をくつがえす、春らしく観て楽しく心が晴れやかになる作品が多数展示されています。<img class="size-full wp-image-17800" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image4.png" alt="梅花郡雀" width="644" height="534" /> 榊原紫峰《梅花群雀》1935年頃・足立美術館蔵同展開催中は、鑑賞しながら想像した「声」や「音」を作品カードに書き込み投稿する参加型のイベントも実施。優秀作品は同館の公式FacebookページやTwitterで発表されます。<h2 id="toc-3">自慢の横山大観コレクションも見逃せない</h2>もちろん、同館自慢の横山大観コレクションも拝観可能。大観室では「生誕150年 横山大観の芸術Ⅰ」という名のもと《無我》《春風秋雨》《蓬莱山》などを展示。また、小展示室では「ここを見て! 学芸員の視点」を併催。担当学芸員の山根さんによると「近代の日本画には、ちょっと見ただけでは気付きにくい表現や、あまり馴染みのないモチーフがあります。本展では、ここを見て作品を知ってほしいという、学芸員の注目点とあわせて紹介します」とのこと。こちらも注目ですね。日本庭園に日本画と盛りだくさんの、足立美術館。一度本物に触れておく絶好の機会ではないでしょうか。※作品画像の転載ならびにコピーを禁じます<blockquote>施設名　　足立美術館所在地　　島根県安来市古川町320営業時間　9:00〜17:30、9:00〜17:00（10月〜3月）料金　　　入館料大人2300円　※2年間パスポート6,000円交通アクセス　安来駅より無料シャトルバスで約20分<a target="_blank" href="https://www.adachi-museum.or.jp" target="_blank" rel="noopener">ホームページ</a></blockquote>（2018年3月20日公開）島根県の宿情報は<a target="_blank" href="https://www.yukoyuko.net/yado-area/L09/P32" target="_blank" rel="noopener">こちら</a>

【芸術・文化】春の島根・足立美術館へ、日本一の庭園と日本画の妙を求めて

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