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 目次
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 1
 街道歩きビギナーにもお勧めの街道は、日光街道
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 2
 楽しいだけが街道じゃない!?
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 3
 ゴールは世界遺産・日光の社寺
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 4
 桜の時期に行きたい、日光街道もうひとつの観光名所
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 </div>散歩と歩き旅をテーマにしたわたしのカフェには、散歩や街道歩きの本や地図がたくさん置いてあります。ぷらりとコーヒーを飲みに立ち寄られたお客さまから「街道歩きって?」と聞かれることも多く、街道ファンを増やすチャンスと嬉々として話すのですが、「東海道や中山道や、旧街道を歩いて旅をするんです」「歩いて!?　東海道って長いですよね?」「日本橋から京都まで、500キロくらいです」「どのくらい歩くの?」「1日だいたい20キロくらいが標準でしょうか。日本橋から川崎くらいですね」「えええええ!」……となります。20Km歩くと聞くとびっくりされる方が多いですが、フルマラソンの42Kmを普段それほど走り慣れているわけではない人も走るのですから、そこまで非現実的な距離ではありません。などと説明すると、納得してさらに食いついてくれる方も少なくありません。<h2 id="toc-1">街道歩きビギナーにもお勧めの街道は、日光街道</h2>そこで、「お勧めの街道は?」と聞かれると、少々迷います。名物・名所がたくさんあってエンターテイメント性の高い東海道や、木曽路など風情のある旧道や宿場が楽しめる中山道をお勧めしたいところなのですが、なにしろどちらも東京―京都の500Km。どこに住んでいても、途中からは数泊×数回のちょっとした大旅行になります。そこで、比較的手軽に楽しめ、交通の便や道沿いの商店・飲食店などにも困らず、しかも道筋も歩きやすくてお勧めなのが、日光街道です。<img class="alignnone size-full wp-image-17340" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image1-9.jpeg" alt="日光街道の石碑" width="640" height="480" />東海道や中山道と同じく江戸時代はじめに整備された「五街道」のひとつで、東京・日本橋から栃木県の日光まで約140Kmほどの街道です。徳川家康の廟所として日光東照宮が建立されたことから、参詣の道としてにぎわいました。また途中の宇都宮からは、これも五街道のひとつである奥州街道が分岐して東北方面に向かうことから、参勤交代でこの道を使う大名も多く、江戸―宇都宮の区間は東日本の最主要街道でもありました。この街道の目玉とも言える日光近くの杉並木は、徳川家康、秀忠、家光の三代に仕えた松平正綱が寄進したもので、国の特別天然記念物や旧建設省の選定した「日本の道百選」などにも指定されています。<img class="alignnone size-full wp-image-17341" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image2-11.jpeg" alt="日光近くの杉並木" width="640" height="480" />この日光街道の良いところは、何しろ気軽に行けるところ。日本橋から宇都宮まで100Kmほどの区間のほどんどは、鉄道が並走しています。駅の数も電車の本数も多いので、「疲れたらそこで終了」ということが可能です。宇都宮からは駅が少し遠くなりますが、ほぼ同じ道をバスが走っているので行き帰りに困ることはありません。関東以外の方でも、連休を使って数回で歩ききってしまいます。いきなり1日20Kmはハードルが高いとしても、「足試し」に少しずつ歩いてみるにはまさに最適。日本橋からスタートすれば、ちょっと休憩がしたくなったあたりで浅草の雷門。もう少し歩くと宿場の名残を感じさせる千住宿の商店街など、ぷらっと街歩きを楽しむこともできる、なんとも気楽な街道です。<img class="alignnone size-full wp-image-17342" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image3-10.jpeg" alt="浅草の雷門" width="750" height="563" />さらにはこの日光街道、歩き慣れていない人にもうひとつ嬉しいポイントが。広大な関東平野を突っ切るこの道筋、ほとんどアップダウンがない足に優しい道なのです。終盤の宇都宮から日光までは緩やかな上り坂になりますが、それでも息が切れたり足が上がらなくなったりするほどのものではありません。<h2 id="toc-2">楽しいだけが街道じゃない!?</h2>初心者に優しい日光街道。ですが、唯一にして最大の難点が、「街道歩きの楽しみ」という点で少々物足りないことです。大部分が国道として整備され、開発された道筋で、「旧街道の風情」を感じさせる区間がほとんど残っていないのです。「宿場」を観光の売りにしている北千住を過ぎてしまうと、雰囲気のある道筋や名所旧跡もぱったり少なくなります。観光資源としてもそれほどアピールされておらず、東海道や中山道のような華やかさに欠けます。けれど、つまらないばかりではありません。国道のキロポストの「日本橋から○キロ」の数字が増えていくのだけが楽しみとなった頃に、突然大通りと分かれて目の前に現れる細道。<img class="alignnone size-full wp-image-17343" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image4-11.jpeg" alt="細道" width="750" height="562" />面白いものないなぁと思いつつ単調に足を動かしていたところで出会う、ほぼ江戸時代のままの原形をとどめる一里塚。<img class="alignnone size-full wp-image-17344" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image5-11.jpeg" alt="一里塚" width="750" height="562" />一里塚とは、江戸時代に街道が整備された時に、一里（約4Km）ごとに置かれた目印です。現在で言うところのキロポストのような距離の目安になるとともに、旅人が休憩できるよう、道の両側に土を盛って大きな木が植えられました。ほとんどの一里塚は残っていませんが、わずかながら現存するものもあります。日光街道の「小金井の一里塚」はそのひとつです。楽しいだけが街道歩きじゃない、と私は常々感じています。面白味のない単調な国道を歩き続けた後で、雰囲気のある道筋に出会ったり、何もないように見える道端に何かしら心のときめくものを見つけたり。そんなワクワクする瞬間の訪れるのを楽しみに、なんてことのない普通の道をひたすら歩くのです。<h2 id="toc-3">ゴールは世界遺産・日光の社寺</h2>宇都宮を過ぎると、前述の杉並木に入りテンションは上がる一方。長い国道歩き、ツマラなかったな、なんて気持ちもどこかに行ってしまうような気持ちのいい道筋です（花粉症の方はご注意ください）。そしてゴールで待ちうけるのは、世界遺産・日光。<img class="alignnone size-full wp-image-17335" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image6-12.jpeg" alt="世界遺産・日光" width="750" height="562" />日光街道は、日光駅から東照宮方面に続く道の途中の「鉢石宿」という宿場で終了です。が、せっかくここまで来たことですし、ぜひ東照宮にも立ち寄りたいところ。電車や車で訪れたことのある方も多いとは思いますが、歩いてやってきた東照宮はまた違って見えること請け合いです。<img class="alignnone size-full wp-image-17336" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image7-11.jpeg" alt="東照宮" width="640" height="480" /><h2 id="toc-4">桜の時期に行きたい、日光街道もうひとつの観光名所</h2>東京から栃木、ほとんど平地で歩きやすい日光街道ですから、1年を通していつでも問題なく歩けます。しいて言えば日光が寒いのと、花粉症の方は花粉の季節は杉並木を避けたほうが……という程度ですが、ひとつ、ぜひとも季節に合わせて行きたい場所があります。それが、埼玉県幸手市の権現堂堤。ここは桜の時期に通るのが、断然お勧めです。埼玉県から茨城県に入る少し手前で、川沿い約1Kmにわたって桜並木と菜の花のコラボレーションが続きます。<img class="alignnone size-full wp-image-17337" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image8-12.jpeg" alt="桜並木と菜の花" width="750" height="560" />映画などの撮影にも使われる有名な場所で、天気の良い日はそこそこの人出にはなりますが、一度は見る価値ありです。街道歩きの思い出に、文字通り、花をそえてくれることでしょう。屋台なども出ているので、ここでお昼ごはんというのも楽しそうです。<img class="alignnone size-full wp-image-17338" src="https://yukotabi.static.yukoyuko.net/wp-content/uploads/2018/03/image9-11.jpeg" alt="権現堂堤" width="750" height="560" />なお、一度は見たい権現堂堤の桜と菜の花ですが、ここはあじさいや水仙も見られるそうなので、他の季節になってしまってもご安心を。ちなみに、さらに進んだ栃木県下野市の石橋宿には「あやめ園」もあり、こちらはゴールデンウィーク周辺が見頃ですので、行程を調整して行くとタイミング良くどちらも見られます。日光街道を踏破して歩く自信が付いたら（そして街道歩きにハマったら）、次はもう少し長い街道を歩いてみることをお勧めします!（2018年3月14日公開）●日光街道の終点、日光周辺の宿情報は<a target="_blank" href="https://www.yukoyuko.net/yado-area/L03/P08/O0185" target="_blank" rel="noopener">こちら</a>

【連載】街道を歩いて旅をする 「第2回 気軽に行ける日光街道」

【ご当地ライター】話題のCMロケ地にもなった！国際避暑地・中禅寺湖畔別荘と絶景

モデルコース3選！紅葉を愛でる1泊2日旅【北関東版 2018年10・11月号】

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